2022年9月28日水曜日

【サッカー】2022年、プレーの原則が変わったの知っていますか?

こんにちは😀


今回はサッカーのお話です。

私はサッカーの指導者をしており、地域の少年サッカーチームやトレセンなんかで将来有望な子供たちに指導をしています。


2050年までにW杯で優勝すると本気で宣言している日本では、昔と違い、論理的な指導を取り入れるべく、ライセンス保持者の拡大や、日本全体でピラミッドになるような一貫指導の方法などを実践しています。









今回のお題の「プレーの原則」とはサッカーの基本中の基本の概念で、原則というだけあって、コーチは小学生のうちからこれが実践できるように指導していかなくてはいけません。

それが今年、イングランドにて現代サッカーに合わせてアップデートされました。


これまでのはこれです。








これが、こうなりました。










具体的に説明します。

原文に※で私のコメントを加えています。


攻撃

【突破】

ボールを持った攻撃側は、ゴールに向かうことで相手を突破しようとする。

※プレーで最優先すべきは中央突破ですよね。

【サポート】

ボールを失わずに突破の選択肢を増やすためにサポートする。

※これまでは、相手が集結して中央突破が難しいなら幅と厚みをもってポゼッションする。でしたが、その前に突破をするためのサポートという項目が入りました。

【幅・深さ】

突破の可能性を高めるために、外側の選手にボールを運び、守備の薄い場所から突破を試みる(幅)。同時に、ボールを失わないようなポジションをとり、攻撃を継続して突破をうかがう(深さ)。

※「厚み」という表現が「深さ」となりましたが、ここでようやくこれがきます。幅は意識できても深さをなかなか意識できないプレイヤーや指導者が多いように感じます・・・

【モビリティ】

攻撃側はボールを失わないようにしつつ、個々の選手がさまざまな動きを駆使して相手の守備組織を混乱させてゴールを目指す。

※これまでの「活動性」です。数的優位を作って崩したり、ダイアゴナルランやプルアウェイなどでマークを外す動きなどです。

【創造性】

個々の選手の創造性や一瞬のひらめきによっても相手の守備を突破することを狙う。

※個人技は大事です。子どもに対してすぐにパスを要求するような指導ばかりだと、ここが育ちにくくなります。


守備

【プレス】

守備側はボールを奪おうとすることで相手の突破を阻もうとする。

※ディレイの前にまず奪いにいけ、というところが追加されました。

【遅らせる】

ボールと自陣ゴールの間に入ることで相手の攻撃を遅らせようとする。

※これまでの最優先事項が、2番目になりました。

【コンパクト】

ボールと自陣ゴールの間に選手を多くすることで厚みを持ち、突破の可能性を低くしつつ、ボールを奪うチャンスをうかがう。

※これまでの「集結、厚み」です。

【バランス】

攻撃の動きに対して、マークを徹底すること、受け流すこと、スペースを埋めることなどで混乱しないように対応する。

※内容はこれまでと変わりません。

【コントロール】

攻撃に惑わされず、相手をよく観察し、粘り強く対応することが求められる。

※これまでの「自制」です。


攻撃では「突破」というワードが多く見受けられますね。

守備は欧州サッカーで主流のハイプレッシングのようなイメージでしょうか。高い位置で奪うことができれば突破も簡単だよね、という考え方です。



プレーの原則の考え方

※JFA指導者教本から抜粋

これまで日本で使用してきたプレーの原則は、

1968年にアラン・ウェイドが「The FA Guide to Training and Coaching」にまとめたものを参考に、攻撃4項目と守備4項目で表されていました。

そのイングランドは、サッカーの発展とともにプレーの原則を練り上げ、現在では攻撃 5項目と守備5項目で表しています。  

日本も議論を重ね、プレーの原則を2022年より攻撃5項目、守備5項目で表すことにしまし た。

具体的には、これまでのプレーの原則で、守備の「遅らせる」にあたる「ボールを奪いに行くことで相手の攻撃を遅らせること」と「ボールと自陣ゴールの間に入ることで相手の攻撃を遅らせること」について、前者を「プレス」、後者を「遅らせる」という名目に分けて同じ階層に位置付けました。

同様に、攻撃ではこれまでの「突破」にあたる「ゴールに向かうこと」ができなかったときや突破の選択肢を増やすために行う「サポート」を同じ階層に位置付けました。

サッカーはボールを失った瞬間からボールへのプレスが始まり、そのプレスをかいくぐるためにも素早いサポートが求められ、4局面がシームレスになってきています。これまでは一つの文言で言い含められていたものを、しっかりと分けることでこのシームレスな攻防をより正確に捉えることができます。

プレーの原則は、非常にシンプルで分かりやすいものです。

ゲームのレベルが高くなればなるほど、プレーの原則に則ったプレーが忠実に行われています。

FIFAワールドカップやUEFAチャンピオンズリーグ、Jリーグの試合をプレーの原則に照らし合わせて分析してみてください。

原則的なプレーが随所に見られます。

以下にそれぞれを説明します。

サッカーのゲームでは、ボールを持った攻撃側はゴールに向かうことで相手を突破しようとします(突破)。

それに対して、守備側はボールを奪おうとすることで相手の突破を阻もうとします(プレス)。

攻撃側はボールを失わずに突破の選択肢を増やすためにサポートします(サポート)。

守備側はボールと自陣ゴールの間に入ることによって、相手の攻撃を遅らせようとします(遅らせる)。

攻撃側は突破の可能性を高めるために、外側の選手にボールを運び、相手の守備の薄い場所から突破を試みます(幅)。

それができないときに、ボールを失わないように、突破の可能性を高めるポジションをとり、攻撃を継続して突破をうかがいます(深さ)。

それに対応して、守備側もボールと自陣ゴールの間に選手数を割くことで厚みを持ち、突破の可能性を低くしつつ、ボールを奪うチャンスをうかがいます(コンパクト)。

攻撃側はボールを奪われないようにしつつ、個々の選手がさまざまな動きで相手の守備組織を混乱させ、ゴールを目指します(モビリティ)。 

守備側はそうした動きに対して、マークを徹底すること、マークを受け渡すこと、スペースを埋めることで混乱しないように努めます(バランス)。

さらに、攻撃側は個々の選手の創造性や一瞬のひらめきによって相手の守備網の突破を狙います(創造性)。

 守備陣はそれに惑わされず、相手をよく観察し、粘り強く対応することが求められます(コントロール)。

サッカーはこの原則に則った上で、個々の選手が判断し、多くのアイデアが生まれて、自由にプレーすることが大切です



JFAの指導教本でも、2022年からこの内容に改定されていますので、チェックしてみてはいかがでしょうか😉


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